先日MoYuからRS3M Maglevが発売されましたね。従来センターに使われていたバネを磁石に変更したMaglevモデルです。
そして現状MoYuのフラグシップキューブであるWRM2021にもMaglev版が発売されました!
そういえば普通のWRM2021のレビューを書いていなかったなと思ったので、今回はMoYu WR Maglevを詳しくレビューしていこうと思います。
RS3M Maglevのレビューはこちら↓
キューブの詳細
サイズは55mm、重量は約84g、値段はTORIBOストアで3300円です。フラッグシップキューブでありながらも比較的リーズナブルな値段となっています。
大きく変わった点が今までセンター内部で使われていたバネが磁石になりました。磁石が反発する力を使ってセンターを押さえつけています。最近トレンドになってきているMaglev機構というやつですね。コーナーやエッジなどのパーツ自体の形状はWRM2021と同じです。
そして何より外見で目を引くのは内部のプラスチックの色が紫色になってるということです。
紫ですよ!紫!
こんな変わったことをやるのはMoYuらしいというかなんというか。
原色のプラスチックと紫色のプラスチックとで感触が変わるのかも後で見てみたいと思います。
内容物
キューブ本体、ケース、調整ツール、パンフレットとなっています。
最近のフラッグシップのキューブはポーチとか予備のパーツとかいろいろ付属品が付いていることが多いですが、WR Maglevは割と簡素ですね。
パーツ
それぞれのパーツを詳しく見てみましょう。
まずセンターのバネが磁石に変わっていますね。
エッジについてですが、この図の部分が出っ張っています。これWeilongシリーズの特徴というか伝統という感じで、毎回このような形状をしています。
ポップ耐性の向上のためらしいです。
コーナーは特に変わった特徴とかはないです。はい。
センターの形状もWeilongシリーズならではという感じでほかのキューブと比べると少し変わった形状をしています。
調整
フラッグシップキューブということで調整幅もかなり広く設定されています。
まずセンターについてですが、磁石の反発度合いが9段階の調整が可能で、センターの可動域はネジを絞め具合で変えるので実質無段階で調整できます。そういえば最近のフラッグシップのキューブでまだネジを使っているのは珍しいですね。
エッジの磁力は5段階に調整できるようになっています。可もなく不可もなく必要十分という感じです。
実際に回してみて
正直想像以上でした。GANのように圧倒的に軽かったりコアマグネットのような特別な特徴を持っているというわけではないですが、キューブの正統進化というかベーシックを突き詰めた最終形というような印象です。とにかく思った通りに回ってくれる素直なキューブです。これで3000円台はかなりコスパ良いと思います。
コアマグネットはRouxerやBLDerなど中層の回転をよく使う方にはあまり良くないらしいので、コアマグネットを使っていないこのキューブはかなりおすすめかもです。
内部の紫色のプラスチックはなれるとそんなに気にならなかったですね。
WRM2021とWR Maglevの違い
WRM2021は回転が暴れるという印象があったのですが、それがMaglev機構を搭載したことによって解消されています。回転が少し軽くなったにもかかわらずおとなしくなったという感じです。プラスチックの色の変化による回転の感触の変化はほとんどないと思います。
WRM2021とWR Maglevどちらか選ぶなら個人的には圧倒的にWR Maglevをお勧めします。値段は少し高くなりますが、Maglevを選ぶ価値はあると思います。
Weilong AI Cubeに移植
そういえばなのですが、WRM2021ってWeilong AI Cubeに移植できたんですよね。WR Maglevもパーツの形状が変わっていないのでMaglev機構も含めて移植してみたいと思います。
普通に移植できました。AI CubeにはDual Adjustment機構がそのまま搭載されているのでMaglevの磁石もそのまま付けられました。
世界初かもしれない磁力調整可能かつMaglev機構搭載のスマートキューブの完成です。Weilong AI Cube持っていたら試してみてください。結構いいですよ。
終わりに
最近はGAN一強という感じがありますが、MoYuも勝るとも劣らない良いキューブを変わらず手掛けているので、3000円台で競技用キューブを探している方にはよい選択肢だと思います。
内部が紫色なのは人によって好みが分かれそうですが…
多分しばらくすれば黒か原色のバージョンのものが出ると思います。
MoYuは突飛なデザインのキューブを先に出して普通のバージョンのものを後から出すというのをよくやるので。
GTS3Mをリッジ付きかつかなり強めの磁石で出してからWRM2019というリッジなしで磁石も弱めたバージョンを後々出していますからね。
というわけでMoYu WeiLong WR MagLevのレビューでした。
またね。